働き方改革でテレワークの存在感が増すなか、働く(Work)と休暇(Vacation)を併せた新しい働き方である「ワーケーション」が注目を集めています。
ワーケーションでは、受け入れ側の地方自治体と参加企業とのマッチングおよびコミュニケーションが重要なポイントです。この課題を解決するため、2019年夏にワーケーションアライアンスジャパンというプラットフォームが立ち上がります。
今回は、ワーケーションアライアンスジャパンの概要と参加方法、スタートアップフォーラムなどについて紹介します。
Contents
WAJの概要
ワーケーション・アライアンス・ジャパン(WAJ)の概要をご紹介します。
WAJ誕生の背景
ワーケーションへの取り組みとして、この数年で参加企業側と受け入れ地方自治体側がそれぞれさまざまなトライアルを行ってきました。和歌山県白浜町や北海道北見市などが積極的に企業のワーケーション誘致に取り組む一方、日本航空(JAL)などがワーケーション制度を創設しています。また、海外ではJTBとスノーピークが「CAMPING OFFICE HAWAII」(オアフ島、ハワイ)を共同開発してサービスを開始しています。
今後ワーケーションが普及していくにあたり、受け入れ側地方自治体と参加企業のマッチング及びコミュニケーションが大きな課題となっていました。企業側が受け入れ側自治体を個別にリサーチする必要があったのです。この課題へのソリューションとして2019年夏に設立されるのが「ワーケーション自治体協議会」(通称:ワーケーション・アライアンス・ジャパン(WAJ))なのです。
WAJの活動内容
WAJは発足後にプラットフォームとなるWebサイトを開設する予定です。こちらのサイトでは、受け入れ自治体側のさまざまな情報を一元化して閲覧できるようになります。また、自治体主催のワーケーション体験会やワーケーション施設の紹介なども行っていく予定です。
WAJの参加自治体
WAJの設立に大きな役割を果たしているのがワーケーション先進県である長野県と和歌山県です。これに一般社団法人日本テレワーク協会を加えた3者が中心となってWAJを運営していきます。
この他、下記の地方自治体が賛同自治体としてスタートアップフォーラムへの参加を予定しています。
<賛同自治体>
三重県、三重県志摩市、秋田県湯沢市、神奈川県鎌倉市、長野県軽井沢町・上田市・茅野市・下諏訪町、静岡県下田市、和歌山県田辺市・白浜町・串本町、北海道北見市・斜里町、鹿児島県錦江町、岩手県八幡平市、広島県呉市
WAJへの参加方法
WAJへの参加は、2019年7月に開催されるワーケーション・スタートアップ!フォーラムが入り口となります。詳しくは次章でご紹介します。
WAJへの参加を希望する自治体
WAJに関心があり参加を希望する自治体を募集しています。
問い合わせ・応募は下記のメールアドレスが窓口となっています。
メールアドレス:seminar@japan-telework.or.jp(ワーケーション運営委員会)
WAJ賛同企業・団体
WAJの活動に賛同し、協力したい企業や団体は「ワーケーション・スタートアップ!フォーラム」や「2019テレライフ部会」に参加できます。
問い合わせ・応募は下記のメールアドレスが窓口となっています。
メールアドレス:seminar@japan-telework.or.jp(ワーケーション運営委員会)
ワーケーション・スタートアップ!フォーラム開催
2019年7月、日本初のワーケーション全国フォーラムが開催され、ワーケーション・スタートアップ宣言を行います。フォーラム概要は下記の通りです。
注)このイベントはすでに終了しています。
開催日時
2019年7月18日 14:00~16:40
開催場所
大手町プレイスカンファレンスセンター2階ホールA・B(東京都千代田区大手町 2-3-1)
参加費用
無料(事前登録制)
主なプログラム
- 基調講演「企業と地域にメリットをもたらすワーケーションとは」田澤 由利 氏(株式会社 テレワーク・マネジメント代表取締役社長)
- ワーケーション自治体協議会(ワーケーション・アライアンス・ジャパン)設立に向けた協力確認書署名式
- 特別協力自治体、賛同自治体のワーケーション取組発表
- 企業講演「社員一人ひとりにあわせた新しい働き方へ~ワーケーションの生み出す可能性~」小田 卓也 氏(日本航空㈱ 執行役員 人財本部長)
まとめ
2019年7月に日本初のワーケーション全国フォーラムが開催され、ワーケーション自治体協議会(ワーケーション・アライアンス・ジャパン)が設立されます。今後ワーケーションへの取り組みを検討している自治体や企業は、まずはフォーラムへ参加されてみてはいかがでしょうか。
新しい次元の働き方である「ワーケーション」にとって、ICTツールの活用が成功への大きなカギとなるはずです。ワーケーション・アライアンス・ジャパンにスタートアップから参加することによって、大きなアドバンテージを得ることができるでしょう。