新型コロナウイルス感染拡大により急速に普及したテレワークですが、今後も100%出社ではなく、テレワークと出社を組み合わせた「ハイブリッドワーク」というスタイルが普及していくことが予測されます。
今回ご紹介する「声のバーチャルオフィス roundz(ラウンズ)」は、「出社・テレワーク関係なく同じ空間で働いているようにコミュニケーションを取れる」コミュニケーションツールです。
この記事では roundz の主な機能や導入するメリット、料金体系などについて説明します。ぜひ導入の検討材料として参考にしてみてください。
Contents
声のバーチャルオフィス roundz とは?
「声のバーチャルオフィス roundz(ラウンズ)」とは、ラウンズ株式会社が開発・運営を行うテレワーク専用の音声コミュニケーションツール・仮想オフィスです。
その他の仮想オフィスについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【8ツール厳選比較】テレワーク・ハイブリッドワークで使える仮想オフィス(バーチャルオフィスツール)とは?選び方のポイントを解説!
声のバーチャルオフィス roundz の機能・特徴
roundz(ラウンズ) は2019年にリリースされた仮想オフィスです。「声のバーチャルオフィス roundz」という名前の通り、カメラを持たず音声と画面共有だけでコミュニケーションをとることが特徴になっています。
「プロジェクト部屋」「会議室」など、部屋を作れる
roundz 内にはいくつかの部屋があり、ユーザーは現実世界と同様に、ログインするとその中のどれかに「いる」ことになります。1つ1つの部屋が チャットルームのようなものになっており、マイクをONにするとその部屋にいる人にだけ声が届きます。
roundz は料金プランにかかわらず部屋をいくつも作ることができるので、部署やプロジェクトごとに部屋を作ると良いようです。
最小化状態では、自分と同じ部屋にいる人のアイコン・ステータスのみ表示
最小化した状態では、自分のアイコンが一番上に表示され、その下に同じ部屋にいる人のアイコンとステータスが表示されます。
多くの仮想オフィスが広がりをもったデザインの部屋を持つ一方、roundz はUIがスリムなのでディスプレイの端においたままにしておけるのが特徴です。
基本操作はマイクと画面共有だけ。画面共有はカーソル共有が便利。
マイクボタンをONにすると、自分と同じ部屋にいる人に声が聞こえます。また、画面共有ボタンをONにすると、自分と同じ部屋にいる人に自分の画面を見せることができます。
このとき「取込中」や「退席中」のステータスになっている人とは会話・画面共有ができません。
画面共有は、「スクリーン全体の共有」「特定のアプリの画面のみの共有」から選ぶことができます。また、画面共有を開始すると同時に始まるカーソル共有が非常に便利。お互いにどこを指しているかが見えるのでまるで隣に座って同じ画面を見ているような会話を実現できます。
ステータスは自動・手動で設定できる
集中したいときや外部の人とミーティングをしている時など、話しかけられると困るときには「取込中」に設定することができます。Zoom や Google Meetなどの利用中に自動で「取込中」に設定することも可能です。
外部の人にはリンクを共有して招待
roundz は社内で利用するツールですが、外部の人をゲストとして呼ぶことができるゲストスペースを作ることができます。ゲストスペースのURLを外部の人に渡すと、ゲストは Chrome などのブラウザから入室でき、会話や画面共有が可能になります。
テレワーク・ハイブリッドワークで「声のバーチャルオフィス roundz」を使うメリット
ここでは roundz(ラウンズ) をテレワーク・ハイブリッドワークで使うメリットについてご紹介します。
チームの人と一体感を持って働ける
roundz はコンパクトな仮想オフィスなので、ディスプレイが2台なくても常に画面の隅に表示させておくことができます。そのため、作業中でも同じ部屋にいる人のアイコン・ステータスが常に視界に入り、同じ時間に一緒に働いていることを実感できます。
また、部屋にいる人全員に会話が聞こえるため、最初は会話に参加していなくても「あ、それって実は○○なんですよ〜」などとオフィスにいるように他の人の会話に途中参加することも可能です。
相談できるタイミングをAIが教えてくれる
テレワークやハイブリッドワークで同じ空間で働いていないと、特に新人が先輩や上司に相談しにくくなってしまいます。roundz なら、他の人が部屋に入ってきた時や会議から戻った時を教えてくれるため、「今なら話しかけていいかも」というタイミングを掴むことができます。
実際に roundz を導入している企業では、新人の方からの満足度が高いそうです。
ハイブリッドワークに最適
出社組とリモート組が混在するハイブリッドワークは、全員がどこでいつ働いているのか分かりにくいため仮想オフィスの導入がベストです。一方、出社組の人が「周囲に人がいるのにわざわざ仮想オフィスを開く」モチベーションが低下しがちなのが大きな問題です。
roundz はPCの起動と共に自動でログインするためログイン忘れがありません。また、コンパクトでディスプレイの面積もとらずに動作も軽いため、出社していてもストレスなく利用することができます。実際、roundz の利用者の 95% 以上はハイブリッドワークでの利用だそうです。
ハイブリッドワークの課題や解決方法はこちらの記事をご覧ください。
テレワークで roundz を使用する際の注意点
roundz はコンパクトで便利なツールですが、利用する前に知っておきたい注意事項があります。ここでは2つの注意点を説明していきます。
ルールの明示
roundz は全員がオンラインになっていた方がお互いにコミュニケーションを取りやすくなります。そのため、勤務中は roundz を起動するというルールを決めておく必要があります。
roundz はPCの起動と共に自動ログインする機能がありますが、どうしても今は他の人に邪魔されたくない、というときは「取込中」設定などを活用したほうがよいでしょう。
イベントには向かない
roundz は業務上やちょっとした雑談などのクイックなコミュニケーションには最適ですが、何十人、何百人の人が一同に集まって行うイベントなどは開催できません。ビデオ通話機能もないので、そういうケースには Gather や oVice、Remo などの別のツールを利用することを検討しましょう。
料金体系
継続プラン *1スペースでの金額
・Small(〜5人) 5,500円/月
・Basic(〜20人) 16,500円/月
・Team(〜50人) 40,000円 /月
・Enterprise(100人以上) 問い合わせ
詳しくは roundz の公式ウェブサイトをご覧ください。
まとめ
roundz は、テレワークやハイブリッドワークでも一体感を持って働きたいという方におすすめのサービスです。