ワーケーションといえば和歌山県。その取り組みとは?

和歌山県がワーケーションを強力に推進しています。

ワーケーションって何?どうして和歌山県なの?

今回の記事では、和歌山県でのワーケーションの取り組みや、ワーケーションを成功させる秘訣などをご紹介しています。

和歌山県でワーケーションとは?

ワーケーションとは?

ワーケーション(Workation)は、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語です。会社員が居住地域を離れてリモートワーク(テレワーク)しながら休暇を取るという新しいワークスタイルの一つです。基本的にワーケーションの間は勤務扱いとなるため、有給を必要としない点が特徴です。(ワーケーション前後に有給を組み合わせることはできます。)

ワーケーションには、社員一人やパートナー・家族との旅行を伴う「個人型」と、チームメンバー数名~全社員で行う合宿形式の「団体型」の2タイプがあります。

ワーケーションには、社員の生産性向上や企業のCSR、社員のワークライフバランスの向上などさまざまな効果が期待されているのです。

【クイック解説】旅先で仕事?ワーケーションとは?

ワーケーションするならどこがいい?

国内外のリゾート地や社員の故郷、自然豊かな田舎など、ワーケーションの滞在先は企業と社員によってさまざまな選択肢が考えられます。

しかし、通常のバケーションとは異なり、仕事をするためには下記のような条件を満たしている場所が最適です。

  • 安定したインターネット回線が使えること(業務の遂行性)
  • 情報セキュリティが確保できること(業務の秘匿性)
  • 治安がよくて自然災害の危険性が少ないこと(社員の安全性)

和歌山県はワーケーション先進県

和歌山県は、全国の地方自治体に先じてワーケーションを強力に推進している「ワーケーション県」です。2017年からワーケーション・フォーラムやワーケーション体験会を開催し、ワーケーションのPRに取り組んできました。現在では「ワーケーション・コンシェルジュ」を設置し、企業側と受け入れ側の橋渡しを行っています。

もちろん和歌山県は、ワーケーションに適した条件が揃っています。特に、関西を代表するリゾート地である「南紀白浜」がワーケーションに最適です。

  • 日本国内なので治安がよい
  • 東京や大阪からのアクセスが良好
  • 温暖な気候と豊かな自然
  • 安定したインターネット環境
  • 熊野古道や白良浜、白浜温泉など魅力的なバケーション資源

各都市から和歌山県白浜へのアクセス

【東京から】羽田空港から南紀白浜空港まで約70分
【大阪から】白浜駅まで電車で約2時間20分

和歌山県ではワーケーションのモニター募集中

和歌山県では、2019年ワーケーション普及促進事業として、モニターを募集しています。

  • 実施場所:和歌山県内
  • 実施期間:3泊4日以上
  • 協力費:3万円(原稿作成料として県から支払い)
  • 主な条件:1.ワークとバケーションの両方を実施すること 2.レポートを和歌山県に提出すること
  • 応募締め切り:2019年9月30日まで(予算の額に達し次第終了)

ぜひこの機会にワーケーションを試行してみてはいかがでしょうか?

南紀白浜でワーク

南紀白浜のおすすめコワーキングスペース

和歌山県には、都会のようにたくさんのコワーキングスペースやカフェはありません。しかし、近年ワーケーションに力を入れている白浜には、落ち着いて仕事に取り組めるスペースが増えてきています。

『和歌山県立情報交流センター Big・U』

http://www.big-u.jp/

【料金】共用部無料、貸館1,540円~
【利用可能時間】9時~21時
【サービス】Wi-Fi、コピー、FAX
【アクセス】白浜空港から車で約20分、白浜駅から車で約10分
【休館日】月曜日、年末年始

南紀白浜のおすすめ宿泊施設

一大リゾートである南紀白浜には、ホテルから旅館、民宿まで数多くの宿泊施設が建ち並んでいます。しかし、居室でも仕事をすることを考えると、長時間のデスクワークに耐えうるデスクとチェア、Wi-Fiが揃っている必要があります。また、せっかく南紀白浜でのワーケーションなので、海が見渡せる部屋なら仕事がはかどりそうです。

【南紀白浜おすすめのワーケーション向きホテル】

南紀白浜でバケーション

南紀白浜は海がきれい

白浜は、関西地方で有数の美しい海が広がり、ダイビングスポットとしても人気です。特に「白良浜」は白色の砂が美しいロングビーチで、夏場は大勢の海水浴客が訪れます。

仕事の合間にビーチでのんびりというのも最高です。

南紀白浜は温泉地

白浜は、関西有数の温泉地でもあります。白浜には温泉宿もありますが、デスクワークにはあまり適していません。3軒ほどある日帰り温泉施設を利用するとよいでしょう。仕事が終わって毎日温泉とは、なんとも贅沢です。

『椿温泉 椿はなの湯』

http://www.tsubaki-hananoyu.com/

【料金】500円(税込)
【利用可能時間】12時~21時
【アクセス】白浜駅から車で約15分

和歌山といえば熊野古道

熊野古道は、熊野大社と大阪、伊勢などを結ぶ街道で、世界遺産に登録されています。白浜町内には「熊野古道大辺路」が走り、「富田坂」や「仏坂」といった名所で峠越えの尾根道や石畳道の散策を楽しめます。

ワーケーションの休日には、ぜひ熊野古道トレッキングで森林を歩きリフレッシュしてください。

南紀白浜で楽しめるアクティビティ

白浜周辺では、ダイビングや釣り、シーカヤックなどのアウトドア・アクティビティを体験できます。

仕事の合間にダイビングのライセンスを取得するというチャレンジもおすすめです。

ワーケーションのコツ

ワークとバケーションを明確に分離する

リゾート地や観光地でのワーケーションは、誘惑がいっぱい。周りの人々も休暇を楽しむ観光客ばかりなので、ついついバケーションモードになってしまいます。

午前中はワーク、午後はバケーションというように明確に時間を区切ったり、ワーク日とバケーション日を設定したりして、バランスをとることが大切。バケーション時間のときはスマホを手放すなどして、ワークから完全に開放されましょう。

ツールを活用してコミュニケーションする

ワーケーションはテレワークになるので、チームメンバーとのコミュニケーションにも工夫が必要です。「ChatWork」などのチャットツールでリアルタイムに情報を共有しましょう。また、「JOOTO」などの進捗管理システムを利用して、ワーケーション中に完了させるべき仕事をタスクに分割し、「業務の見える化」をすることにより業務がスムーズに進行します。

同行者の理解を得る

個人型ワーケーションの場合、家族との旅行を兼ねる場合も多くなります。自分のマインドはワークモードでも、同行者は常にバケーションモードであり、そのギャップをしっかり埋めておくことが大切です。

旅行前に「1日のうち4時間は仕事をする」など同行者にはっきりと伝え、理解を得ておきましょう。また、「月曜日はみんなで熊野古道トレッキングにいくけど、火曜日は自分は仕事をするので白良浜ビーチでのんびりしていたらどうかな?」と事前にしっかり計画を立てておくことも大切です。

まとめ

ワーケーションは新しいスタイルの働き方です。企業にとっては生産性や企業価値の向上、社員にとってはワークライフバランスの向上が期待できます。また、受け入れ先の自治体にとっては経済効果があり、都市と地方の人的交流が図れるというメリットも見逃せません。

このようにウィン・ウィン・ウィンな効果がもたらされるワーケーションを積極的に推進している和歌山県から、ワーケーションを始めてみませんか?