テレワークにおけるコミュニケーションの4つの課題

テレワーク導入で期待できる生産性の向上や業務の効率化を実現するためには、オフィスワーカーとテレワーカー相互のコミュニケーションが必要不可欠です。

しかし、ツールやインフラの整備、テレワークに関する社内規定の策定はできていても、コミュニケーション不足に関する対策が進んでいない企業も少なくありません。

今回は、テレワーク導入に際して検討すべき社内コミュニケーションの課題について解説します。

テレワークにおけるコミュニケーションの4つの課題

テレワーク導入に際し、企業が直面しやすいコミュニケーションの課題を4つ紹介します。

ICTツールを使いこなす必要がある

テレワークでのコミュニケーションはオンラインが基本となり、ICTツールの利用が必須です。

若い人たちだけで構成された初期のスタートアップなどは問題ありませんが、非技術系社員やシニア層を多く擁する企業では、操作が簡単なツールを使うことが重要です。

場合によっては、導入する際に社内勉強会などを用意する必要があるでしょう。

コミュニケーションのリズムが変わる

オフィスであれば、同僚に用事があるときは、相手のデスクに行って様子を伺ってから話しかけることができますが、テレワークをしていると相手が何をしているのかの状況が分かりません。

そのため、相手を邪魔しないようにメールやチャット等でコミュニケーションをとることが一般的です。

しかし、メールやチャットではすぐに返信が返ってくるとは限らず、スピーディーに仕事を進めるのが難しくなったり、返事を待たせる相手に対して悪い印象を持ってしまうなど、社員同士の信頼関係にも悪影響があります。

コミュニケーションの量・質の低下

テレワークで相手の邪魔をしないようにしていると、オフィスで働く時と比べて圧倒的にコミュニケーションの頻度が下がります。

さらに、1回あたりのコミュニケーションの質も低下します。

メールやチャットなどの文字によるやりとりでは、相手の顔が見えず声も聞こえないため「相手が怒っているのか」「相手が冗談を言っているのか」「相手が急いでいるのか」などが非常に分かりづらくなってしまうからです。

テレワーカーが孤独を感じる

最後に、テレワーク導入により、テレワーカー(特に在宅勤務者)となった社員の多くが、孤独を感じる傾向にあると言われています。

特に新入社員や転職組など、チームにまだ馴染めていない中でテレワークをすることは、業務に慣れないだけではなくチームの人間関係も把握しづらいため、困難です。

テレワーク導入を検討する際は、在宅勤務者が孤独を感じないように、こまめにリモート会議をしたり、電話で心配事や不安を聞いてあげたりして、密なコミュニケーションを取ることも重要です。

コミュニケーション不足はチーム力を低下させる

オフィスの社員、在宅勤務の社員のコミュニケーション不足は、チームや部署の生産性を低下することにつながります。コミュニケーション不足はテレワークにおける大きな問題であり、決して軽んじてはなりません。

コミュニケーションの機会が少ない、あるいはコミュニケーションがうまくいっていない組織や職場では、相互の信頼を得ることは難しいと容易に想像できます。

テレワーク導入で生産性の向上、業務の効率化を図ったものの、コミュニケーション不足でチーム力が低下していては、元も子もありません。

コミュニケーション不足は、組織として考えなければいけない優先課題として取り組みましょう。

テレワークでもコミュニケーションを増やすには

テレワークでもオフィスのようなリズム・量・質のコミュニケーションを担保しましょう。

具体的には、テレワーク中でも「オフィスと同じくらいの会話量をキープできる環境」の整備が重要となります。

シゴトバ では、こちらの記事でテレワーク中でも会話しやすくする工夫についてご紹介していますので、是非ご一読ください。

テレワーク中もすぐに話しかけたい!コミュニケーションをとりやすくする方法は?

まとめ

テレワーク導入に際し、検討・解消すべきコミュニケーションの4つの課題を紹介しました。

在宅勤務の社員が増えることで、より社内外のコミュニケーションの必要性が増すということがご理解いただけたでしょうか。

テレワークを推進するための環境整備や社内規定の策定も重要ですが、同時にコミュニケーション不足の予防策も講じていきましょう。