【企業・個人向け】首都圏鉄道各社が運営するサテライトオフィスまとめ【東京・神奈川・埼玉】

通勤ラッシュの回避や、通勤時間の短縮によって社員の働きやすさ向上が期待できたり、営業などの外勤の社員が時間を有効活用できる場として、注目を集めるサテライトオフィス。サテライトオフィス勤務を導入するには自社でサテライトオフィスを用意するほかに、複数の企業や個人が利用できるシェア型のサテライトオフィスを利用する方法があります。

近年、時差Bizなどの運動もあり、鉄道各社がその不動産ネットワークを利用し、サテライトオフィス事業を始めているのをご存じですか?どれも、駅からほど近い場所に立地している(駅直結や、中には構内にあるものも!)ことが特徴です。この記事では、鉄道会社の運営しているサテライトオフィスについて、その拠点や料金などをご紹介します。

東急電鉄 NewWork(有料)

https://www.newwork109.com/

東急電鉄の運営するNewWorkは、鉄道系サテライトオフィスのはしりであり、今回ご紹介する中では最大規模の店舗数を持つ会員制サテライトシェアオフィスです。東急沿線のみならず首都圏以外にも拠点があり、直営店・提携店合わせて全国100拠点以上店舗があります。

そしてNewWork最大の強みは、契約してしまえば日本全国どこの拠点も利用可能である点です。また、プランによってはライセンスカードを複数名で使いまわすことも可能です。現在、料金には3プランあります(完全従量制プランは100ライセンス以上契約の法人のみ)。

 月額基本料従量料金ライセンスカードの使いまわし
従量制プラン5,000円/ライセンス700円/時間
完全従量制プランなし700円/時間
定額制プラン30,000円/ライセンスなし不可

NewWorkは、法人での利用のみとなっており、個人・個人事業主が利用することはできません。

 

京王電鉄 KEIO BIZ PLAZA(有料)

https://keio-bizplaza.jp/

京王電鉄は2018年10月、多摩センター駅の京王プラザホテル内にサテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」をオープンしました。こちらは、東急のNewWorkと異なり、個人でも会員になれる点、また、こちらの住所を使った法人登記も可能(オプション料金)な点が特徴です。また、法人・個人ともに6種類のプランから選んで登録できます。

 料金曜日時間
全日プラン12,000円/月いつでも8:00-21:00
平日プラン 9,000円/月月曜日~金曜日(祝日含む)8:00-18:00
平日午前プラン 5,000円/月月曜日~金曜日(祝日含む)8:00-13:00
平日午後プラン 5,000円/月月曜日~金曜日(祝日含む)13:00-18:00
夜間・土日プラン 7,000円/月月曜日~金曜日(祝日含む)
土日
18:00-21:00
8:00-21:00
時間利用プラン400円/時間
(月額基本料なし)
いつでも8:00-21:00

全93席となっており、会員種別によって仕様できるエリアが異なります。各エリアえの入退室はSuicaやPasmoなどの交通系ICカードによって管理されており、法人会員は入退室履歴の情報を得ることも可能(有料オプション)です。

こちらは、東京都の「サテライトオフィス設置等補助事業」の第1回採択事業となっています。

さらにこちらでは、2019年春には企業主導型保育所「京王キッズプラッツ」が開設されました。こちらは企業主導型保育所ですが,京王電鉄と提携した企業に務める従業員の子供が入所することができます。(現在、企業側に特別な負担無く提携することが可能だそうです)認可保育園に入れなかった方は、利用を考えてみられてはいかがでしょうか。

 

東武電鉄 東武サテライトオフィス(無料・期間限定)

http://www.tobu-satellite.jp/

東武電鉄では、横浜駅、獨協大学前駅(東武伊勢崎線)、ふじみ野駅(東武東上線)の3か所でサテライトオフィスを運営しており、どこも現在無料で利用することができます。こちらは、厚生労働省「平成29年度『仕事と子育てを支援する』サテライトオフィスのモデル事業」採択事業となっているためです。現時点では、開設期間は~2019年3月8日(金)となっていますが、再度受託が決定すると延長される可能性もあります。(2020年3月6日(金)まで無料期間が延長されました!)こちらは、審査に通過した法人のみ利用が可能となっており、実際に利用する際には事前にWebで予約する必要があります。

厚生労働省委託の無料で使えるサテライトオフィスについては、こちらの記事をご参照ください。

【厚生労働省委託】2019年も無料で使えるサテライトオフィス8拠点【東京・千葉・神奈川・埼玉・大阪・愛知】


東京メトロ サテライトオフィスサービス(有料・期間限定)

https://wpss.jp/lp/

こちらは、今までご紹介した3つのサテライトオフィスと異なり、現在富士ゼロックスと東京メトロが共同で行っている実証実験となります。溜池山王駅、北千住駅、池袋駅、市ヶ谷駅、新宿三丁目駅、後楽園駅の駅構内に設置された個人専用のオフィス空間を15分単位で利用することができます。以前は新宿野村ビル内にも設置されていましたが、こちらは12月14日(金)をもって営業が終了となりました。

当初2018年6月から9月までの3か月のみの予定だったようですが、徐々に期間が延長され、2019年7月31日(水)に実証実験が終了することが決まりました。15分200円(税別)で利用できます。

室内外の様子(富士ゼロックスwebサイトより)

 

 

まとめ

この記事では、首都圏の鉄道会社が運営しているサテライトオフィスについてとりあげました。最後に、それぞれの特徴についてまとめました。

  場所時間料金法人の利用個人事業主の利用個人の利用事前予約登記の可否
東急電鉄NewWork全国100か所以上店舗による(例:二子玉川7:00-22:00)月額5千円(月間8時間分含む)~要審査不可不可不要不可
京王電鉄KEIO BIZ PLAZA多摩センター駅プランによる(最大8:00-21:00)400円/時間~要審査不要
東武電鉄東武サテライトオフィス横浜駅、獨協大学前駅、ふじみ野駅平日8:30-17:30無料要審査不可不可必要不可
東京メトロサテライトオフィスサービス溜池山王駅、北千住駅、葛西駅、池袋駅、新宿野村ビル駅(営業終了)7:00-22:00216円/15分審査なし必要不可

サテライトオフィス勤務を企業として本格的に導入・運用するためには、サテライトオフィスの立地が非常に重要です。社員の居住エリアや、営業の方の活動するエリアの近くに今回ご紹介したサテライトオフィスはありましたか?

東京メトロの実証実験を含め、今後もシゴトバでは鉄道系サテライトオフィスに注目して情報提供をしていきます。