テレワークを活用することで、距離的に離れた場所に住む優秀な人材を確保するといったことが可能になります。しかしテレワークはオフィスでの仕事とは異なった性質もあるため、あなたの会社がテレワークを導入したばかりであれば、まずはテレワークに向いている人材を採用したいところです。この記事ではテレワーク人材を採用する際の確認ポイントを紹介します。
自発的であるか?
オフィスでの仕事とは異なり、テレワークでは上司や同僚の目の届かない場所で業務を行うことになります。テレワーカーはそのような環境でも自発的に働ける人材であることが望ましいです。例えば在宅勤務中、家には様々な誘惑があります。ついついSNSを見てしまったり、テレビに気を取られたりもするかもしれません。そんな環境でも自分を律し、オフィスワークと変わらない生産性を維持するために、計画的に時間を使える人材であることが求められます。
また、マルチタスク能力が高い人材であるとさらに良いといえます。与えられたタスクの優先順位を自分で決め、計画的に動いてくれる人材であれば、オフィスにいる上司とのコミュニケーションが少ないとしても、着実な成果が期待できます。
採用時の確認ポイント
過去の経験をもとに自発的な人材であるか否かを確認することができます。「誰かの指示ではなく自ら進んで行ったこと」「過去にリーダーシップを発揮した経験」などを質問することで、自発的・計画的に動くことができる人間か否かを確認することができます。
コミュニケーション能力が高いか?
テレワーク時のコミュニケーションはオフィスワークよりも少ない頻度・少ない時間になることが通例です。よってテレワーク時でも過不足なく意思疎通できる人材であることが求められます。例えばテレワークの際にチャットツール・メールでのコミュニケーションがメインになる環境であれば、明確かつ簡潔な文章を書けるとコミュケーションがスムーズにいきます。また会話の際にも短い時間で必要なことを的確に説明する能力があれば、電話会議・ビデオ会議も効率的に進みます。
採用時の確認ポイント
採用前にやりとりしたメールや採用面接時の会話から確認することができます。例えばメールであれば、「結論を最初に書く」「箇条書きを使いこなす」など、読み手が読みやすいように考慮されていれば、テレワーク時にも適切なコミュニケーションが期待できます。面接時の会話でも、「質問に対して適切な回答をしているか」「だらだらと回答していないか」等を確認するとよいでしょう。
ITに強いか?
テレワーク時にコンピュータ関係(特にネットワーク関連)のトラブルにあうと、オフィスにいる有識者やIT担当者のサポートを受けることが非常に難しくなります。業務そのものがストップしてしまい、一日無駄になってしまう可能性もあります。ちょっとしたトラブルであれば自分で解決できる人材であると、このようなリスクを最小化できます。
また、顔を合わせての会話ができないテレワークでは、ICTツール(ICT: Information and Communicaion Technology)の利用によって効率的なコミュニケーションが可能となります。ビデオ会議システムの画面共有機能や、オフィスツールの共同編集機能等が使いこなせる人材であれば、オフィスにいる同僚ともスムーズに連携ができるはずです。
採用時の確認ポイント
今までの業務で利用してきたコンピュータ環境・ツール等について質問してみて、その回答からどの程度ITに強いのかある程度類推することができます。またあなた会社がビデオ会議システムを導入しているのでれば、採用面接時にビデオ会議システムを使ってみるのもよいと思います。
過去にテレワークの経験があるか?
過去にテレワークを経験した人材であれば、テレワーク実践の際のポイントを心得ています。前の会社での経験を生かして、あなたの会社のテレワーク制度を改善するためのヒントを提供してくれるかもしれません。直接テレワークの経験はなくても、遠く離れた拠点間での共同プロジェクトを行った経験等があれば、テレワークに慣れるのも早いことが期待できます。
採用時の確認ポイント
単刀直入に過去にテレワークの経験があるか、複数拠点間での共同プロジェクトの経験はあるか質問してみましょう。
まとめ
この記事ではテレワーク人材を採用する際に気を付けるポイントについてまとめました。あなたの会社がテレワーク人材を採用するのにお困りであれば、是非これらのポイントを確認してみて頂ければと思います。
- 自発的か?
- コミュニケーション能力は高いか?
- ITに強いか?
- 過去にテレワークの経験があるか?